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▼地域に根ざす木造住宅団地
▼快適・新・とやま住宅
▼ウッドタウン
Photo 風景との融和・上市町和合団地
「地域に根ざす木造住宅団地」設計競技最優秀賞実施作品
中部建築賞入賞

立山連邦を仰ぐ伝統的な民家が点在する田園風景にあって、この団地計画の基本テーマは、地域に根ざすこと、木の使い方、雪国の生活のあり方である。

富山県の住宅は雪対策が要であるが、ここでは棟の中央部に道路から団地の共同空間の広場に通じる多目的利用のための開放的な通路を設けて、半外部の生活スペースを確保している。この通路を挟んで雁行型に2戸1棟として、敷地の高低差にあわせて8棟16戸を配置した。

団地全体に使用した材料は、木材、しっくい、瓦、石などの自然、伝統的な材料が主であり、これらはできるだけ地場に求めた。木材は主に国内産の杉材、一部地場の立山杉である。

木造の公営住宅の建設は単に住環境整備にとどまることなく、地域のまちづくり、木造建築の復活に大きな役割を担っていくものと期待したい。

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YuYu
快適・新・とやま住宅

富山県住宅産業近代化促進事業は、平成8年より地元工務店組織・富山県優良住宅協会が主体となり、「富山の風土や生活文化に根ざした真に快適な住まい」の開発プロセスを共同で実体験することにより、大手ハウスメーカに対抗しうる工務店の地力の向上と組織づくりを目指している。

ワークショップでまとめられた「富山の住まいの現状認識」と「富山型の快適な住まいづくりの研究」の成果を活かして、平成10〜11年に「モデル住宅の共同設計・共同建設」が優良住宅協会の工務店各社の共同設計で、県住宅供給公社の建売住宅として共同で建設された。これらの経過は設計終了時、建設過程、建設終了時に一般公開され、モデル住宅と優良住宅協会の活動が広く県民に注目された。

モデル住宅の設計は、工務店各社に地元建築家の設計アドバイザが加わり、4グループに分かれてコンサルタントの指導のもとに、ワークショップ形式で4棟の設計が共同作業で行われた。設計作業はグループ討論、全体討論を積み重ね、モデル住宅には次の7つのキーワードが集約されている。

○富山県産木材を活用した木組みの美しさ。
○富山の風土・生活文化に根ざした住まい。
○モダンな空間と新しい住まい方の提案。
○長持ちする住まい・長く住みたい住まい。
○健康・省エネルギー・環境共生への配慮。
○お年寄りに優しい長寿社会対応の住まい。
○風格と潤いのあるまちなみづくり。
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Photo 建設においても、コスト・資材調達グループが各社の見積公開、資材の共同購入、工程管理などを実行し、富山の匠の心と技が発揮された。

その後、モデル住宅の設計・建設を補完する「共同設計・共同建設のフォローアップ」のまとめ、さらに「とやまの住まいづくり手引書の作成」,「優良住宅協会の住宅性能表示対応指針の作成」,「富山県産木材を持続的に活用していく体制づくり」と事業が継続している。

●コンサルタント/アルセッド建築研究所
●設計アドバイザー/柴田裕弘、池崎助成、高松鋭郎、片山彰広


モデル住宅の詳細は、富山県優良住宅協会のホームページをご覧ください。


Wood Town
ウッドタウン

  建築は環境の一要素
まちに家が建ち、それが連続して家並みとなり町並みに発展していくと新たに住環境が形成されていく。良質な住宅と美しい町並みこそ、私達の生活環境の社会基盤をつくることになり、また地域性を確保して近隣の住宅地の住環境をリードするためのモデルづくりの意味でも「ウッドタウン」団地が富山県内に3個所つくられた。

美しい景観形成、潤いのある環境づくりを目的として団地にはどのような家を建て並べ、家々の周りのしつらえ方はどうするか。画一的でなく、各戸が個別的でありながら全体として調和のとれた町並みをつくることが大切である。これは、規格統一された住宅が建ち並ぶ無機的な調和、調和があっても不自然な調和ではなく、一般の住宅地に見られるような勝手次第な形で調和もなく環境も無視した現状は否定しなければならない。

建築は風土の一要素であり、誰もの共有財産であるかけがえのない環境の一要素であるから、建築内部の私的領域は住み手の自由としても、建築の外形は環境に対して責任を持たねばならない。団地には、それぞれに個性的でありながら調和を生みだすための何らかの枠組、つまり秩序づくりの建築協定が必要になってくる。

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調和感のある町並み
美しい景観、潤いのある環境をめざして締結される建築協定はなるべくゆるやかに規制し、その枠組は個の造形の自由をゆるやかに縛る、選択する余地を残したものであって、建築の統一ばかりを考える概念ではなく、個々には表情がやわらかく存在していて、それでいて全体が何となく調和しているというやり方が必要だ。基本的なコンセプトは「ゆるやかに統一をとる」こと。あまりハード面で何もかも統一することは、住みづらいまちをつくることにつながり兼ねない。私達が住みたい調和感のあるまち、それは時間と共に変化し住民がみずから育むまちでもある。
ウッドタウン
「良好な住環境」,「木・樹との共生」,「地域性への配慮」をテーマとした木造在来工法による地域に根ざした住宅団地づくり。(富山県1988〜1995年度事業)
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